The 108 Klesha

自分で、考える

#105 時間か〜

なんか最近、
"時間"について考えさせてくれる映画が多いなと思いました。
インターステラーにしても、ABOUT TIMEにしても。両方大好きだけども。

なんでだろう?
…と考えていたら、そもそも時間という概念て、人類みんな持ってるじゃないかと。
持ってるというか、縛られてる。囚われてる。
持ちたいから持ってる訳じゃなくて、絶対に逆らえないものとして持ってる。支配されてる。

ベンジャミンバトンだって、若返っていくけどそれは時間が経つにつれてだし、
バックトゥザフューチャーだって、過去を見には行けるけど本人たちの時間軸で見たら老いは変えられない。
刻一刻と死に向かってる。



最近では、体を冷凍保存しておいて何百年後がに起きる、みたいなことが現実味を帯びてきたけれど、
それだって、"相対的に見たら"何百年も生きてるってだけで、本人の意識としては今とおんなじ、100年あるかないかくらい(未来の医療によっては延びるけれど、もしくは不死になれるかもだけど…笑)。

つまり、僕らは現状、時間からは逃れられない。老いからは逃れられない。


そしてこの、時間が有限で僕らは常に死に向かってる、っていうのを強く意識していると、
いろんな映画が、
「時間って大切だよね」
「一分一秒しっかり生きようよ」って伝えてくれてる気がしてきてしまう。

だって、
映画を見る人は人生の二時間半を、
その映画の中に流れる時間に従って生きるわけで、
その、映画の中に流れてる時間は、大抵は少し実際よりも早く進むけれど(そして一年後…とか)、
僕らと同じように進んでいくし、登場人物にも寿命があっていつか死ぬ設定(映画の中ては死なないにしても)だし。
そしてなにより、

犬が喋るとか近未来だとか主人公が蜘蛛の糸出せるとかそういう設定と共に、どんな映画も、時間は一定の方向に過ぎていくっていう設定がある。


というか時間が逆に流れてく映画ってあまり見たことがない。
(あるのかな?いや、でもたとえ映画の中の時間が逆に流れていっても人間自身の時間が逆に流れていくってどうやって表現するんだろう)


テレビで取り上げられるような、
アスリートとか起業家とか、アーティストって、この、時間に対する意識がものすごく強い。

1日1日をどう過ごすか、
次の一時間をどう過ごすか、
っていうのをすごい大事にするし、いつも本気。だからちょっと恐い。笑

けどだからこそ、物凄く濃い時間を過ごせるし、
物事がどんどん進んでいくし、
たくさん失敗するし、成長するし偉業を成せるし、Change the worldできてしまう。


いやーでも難しいんだよなー時間を大事にするって。笑
庶民的にはそう感じます。

明日から毎朝早起き!→二日目で寝坊
帰ったら原稿書いちゃおう!→帰宅後なんとなくテレビつけて見ちゃう
電車に乗ってる間は読書!→パズドラしちゃう

みたいなね。笑


僕らは時間を使うのに慣れている。

だって生まれたときから時間使ってるし。

どんな三日坊主でも、どんなに飽き性でも、時間を投げ出す人はそうそういない。

例えるなら、
生まれたときからギターを抱えていて、コード進行まで覚えてある程度好きな歌を弾き語りできるようになってそのままの状態。
もっともっと、ひたすらに上手くなりたいと想いつづけて努力してたらきっと今ごろみんな押尾コータロー。もしくは山崎まさよし。

けどいつの間にかギターだけ弾いてればいいわけでもなくなって、
言葉も覚えなきゃいけないし、ご飯の食べ方、歩き方も走り方も覚えなくちゃいけなくなって、やがては人の愛し方まで。もうそこまでくると教えてくれないし正解なんてない。

そうやって、僕も含めて、いつの間にか時間の使い方に慣れてしまった人がたくさんいるのではないでしょうか。


さて、じゃあどうしたらいいんだろう?


時間を大切にするには、
一番わかりやすい方法は、時間を大切にしてる人たちと生活したらいい。働いたらいい。

もしくは、
死を意識する。


人って物事を評価するとき、ほとんどの場合が相対評価なんですよ。
それまでの経験との相対評価であったり、
目の前の人との相対評価であったり。

比べるものがないと、比べられる機会がないと、大抵の人は自分のことがよくわからない。

頭が良いとか、あの人は凄いとかって、
あの人は自分より身長が高いとか、太ってるとかと同じだなと。

これってつまり、
自分ではない誰かのことを認識、評価しているようで、
実は自分のことをより明確に確認しているってことですよね。

なので、
時間を大切にしたい。と思ったら、

自分ひとりで大切にしようとしても、
そもそも大切にするってどういうこと?
基準は?
と、よくわからなくなるので、
誰かと比べてとか、
もしくは周りに物凄く時間を大切に使っている人がいればその人とよく話すようにするといいんじゃないのでしょうか。

あとは先ほど述べた通り、
死を意識すること。

死の未来 WIRED VOL.14 (GQ JAPAN.2015年1月号増刊)

人って全員が死に向かって全力疾走していて、
だからこそ誰でも、死んだらどうなるんだろう?って考えることができる。
そしていつでもだれでも少し怖がったりできる。

怖いとか楽しいとかいう感情は、実は種類があるわけではなくて、
全部ひとつのメーターが上がったり下がったりしているだけなので、
(ex.吊り橋効果=吊り橋を渡るのは怖いので感情のメーターが上がる、けどデートなので感情が隣の人への”好感”というメーターが上がったと勘違いする)
”怖い”という感情を持ったらそれを、
時間を大切にするという”熱意”であったり”やる気”にできればいいとおもいます。


まぁ、何かに夢中になってる人にはこんな話どうでもいいんですよ!


ということで今日の煩悩おわり!

ぺっ!