The 108 Klesha

自分で、考える

#106 テクノロジーは僕ら自身を変えられない。

今日、歯医者に行きました。
治療を受けているときに考えていたのですが、
歯医者ってものすごく簡単に言うと、歯を削って埋めるか抜くかですよね。

これは要するに、もうあなた(人間)の治癒能力じゃどうしようもないので、悪いところ根こそぎ取っ払っちゃって取り繕いますねってことだなと。

そこでふと、
これってものすごくテクノロジーと似ているなぁと思ったんです。

テクノロジーって今までに限って言えば、自分という人間がいて、それとは別個のものとして何かを作ることで、そしてそれを操ることでその体や能力を拡張するもの。

これがテクノロジーの基本的な思想で、これって自分は何も変わってないわけですよ。
これをもっとシンプルに説明すると、
自分の内側を変えずに外側を変えるってこと

つまり、テクノロジーって結局自分自身についてはまったく何も変えられないってことなんじゃないかと。
スマホで以前よりはるかに速くだいたいどんな疑問も解消できるようになったけど、
飛行機や新幹線で以前よりはるかに遠くに速く安全にいけるようになったけど、
いろんなアプリケーションを使って本当に色々なことが画面上でできうようになったけれど、

結局使ってる人間自身の能力はそれだけでは何も変わらないわけです。
むしろ考えなくてよくなったことのが多いから、使っているだけだと頭悪くなるんじゃないかと。

スタバでコーヒー買ってMac使ってるだけじゃ、なんとなくおしゃれでかっこいいという優越感は得られるけれど、
その人自身は何も変わっていない。

まぁ当たり前ですよね。笑
テクノロジーは基本的に僕らの生活をより快適に便利にするために利用されているわけで、

最新のクーリエ

でも本当に様々なアプリやサービスが紹介されているけれど、
これらは僕らの生活をより便利な方へ導いている”だけ”。(このクーリエは本当に色々な最新webアプリ・サービスが紹介されてて面白いが笑)
僕らを根本から変えてはくれない。
むしろ自分自身の能力向上には邪魔になるであろう無駄な優越感をもたらしてくれてしまう。
自分で考えることを放棄して全てをグーグル検索に頼ってしまう。

iPhoneを使っているだけでなんだか自分は少し賢くなったような気になってしまう。


テクノロジーは世界を変える。
けれど自分を含めた大抵の人はまだ世界を変えてなんていないということを、しっかりと自覚するべきなんではないかなと思います。

じゃあどうすれば自分自身の能力を向上させられるのか。
そんなことは知りません。笑

それこそ自分で考えなければいけないことで、そういう自問自答みたいな、
無駄な気がして無意識にスマホでfacebookのニュースフィードを読み始めてしまいそうな問いを考えることから始めてみることが大切なんじゃないかなと思います。


別に世界なんて変えなくていいし、平和に暮らせればそれでいい、という人もいらっしゃると思いますが、
根本的にどんな人も同じなのではと僕は思っています。

自分の内側(能力、性格、体調、免疫力など)と外側(他人、世界、社会)があって、
自分にとって平和とはなんなのか、平和な状況とはなんなのかを考える。
そしてその平和な状況を、自分の周り半径10mないくらいの世界に作り上げ、維持するにはどうしたらいいのかを考える。
そしてそれを実現するためにはどうしたらいいかを考え行動する。

全ては”考えて行動する”に懸かっていて、
それができないと愚痴を言ったり文句を言ったり、現状を嘆くだけになったりします。
そして例えばある日、駅のホームに電車が入ってくるときに、ふと思い立って飛び込む、みたいなことになります。

そんなことにならないためにも、日々少しでも多く考えて行動することを強く、オススメしておきます。

自分の内側と外側。

まぁ内科の医療がますます発展して、頭が良くなる薬とか、根本的に人間の内側を変えてくれるものが登場したら今度はより、どうやって精神を健全に保つかということが重要になってきますが。



とまぁ、
当初考えていたこととはものすごく違う方向の話になってしまいました。
(当初は、内側と外側で、治療が必要なものって自分たちが作り出したものによることが多いんじゃないかという話を広げて整理したかった)


最後に、実際に自分で考え、行動してる人の話を紹介しておきます。

ヒュー・ハーという人は、足を事故で失いました。
彼のすごいところは、そこから自分で”足”を作り、それを使っていることです。
誰かが作った、まだまだ不完全だと感じるものを使うのではなく、自分が欲しいものを作り、それを使う。
彼は話の中で”Technology is broken”と語ります。
ヒュー・ハーは、その壊れていると感じるテクノロジーを変えるために、
知識を増やし、技術を向上させることで自分の内側を変え、そしてそれによってテクノロジーという外側、
ひいては世界という外側を変えます。

是非、見てみてください。


そんな感じで、
今日の煩悩おわり!

ぺっ!